後援会とは

桃谷高校後援会会長の写真 平素は桃谷高等学校にご支援いただき有難うございます。前後援会長新井明夫様の突然のご逝去によって急遽、後援会会長を拝命することとなりました。今年は特に桃谷高校創立50周年という大きな節目にあたります。卒業生の一人として学校支援活動に少しでもお役に立てればと思っています。

 

 桃谷高校は定時制課程と通信制課程の2課程があります。定時制には「T部(午前)」、「U部(午後)」、「V部(夜間)」、通信制には「昼間部」、「日夜間部」の5部に分割されています。生徒数も約3000名が学んでいる大人数の学校です。各部にはそれぞれに特徴があります。年齢差のある同級生や色々な人生経験をされた方々が学ばれているのです。他校では学べない素晴らしい環境があると私は思っております。

 

 私は奈良県葛城市の出身です。勉強は嫌い。学業成績は悪い。家が貧しい。中学卒業と同時に大阪へ働きに出ました。その年に父が亡くなり「もう誰にも頼れない」。自立心が芽生えました。懸命に働きました。やがて丁稚奉公から独立し、結婚もし、3人の子供にも恵まれました。長男が進学の時期となり受験しましたが、見事失敗したのです。私の背中を見て育っていたのか「お父さんは中卒でも立派に活躍している。学問なんて関係ない」。その言葉に私は奮い立ちました。高校の教師をしている義弟に「こんな私でも学べる学校はあるだろうか?」と相談しました。紹介してくれたのが桃谷高校でした。昭和57年大阪府立桃谷高校の通信制に私は入学したのです。仕事に勉強が加わりました。20数年学問から離れており、なかなか勉学についていかれず、仕事も忙しくやめようとも思いました。言い訳もできました。しかし、子供の、いや自身の為に入学した学校です。同級生や先生らに励まされ、支えられ、お陰様で無事卒業することができました。260名が入学した中、4年目で卒業できたのは42名でした。これほど重い卒業証書を手にするとは思いませんでした。卒業生は泣きながら互いに喜びを分かち合いました。欲しかった「高校の卒業証書」を手にした途端に、また新たな大学への挑戦が芽生えましたが・・・飲み込みました。


 苦楽を共にした同級生と担任の先生で有志の「桃心会」。毎年同窓会を開催し、30年が経ちました。桃高は私の青春であり、同窓生は兄弟のようです。苦しかった、楽しかった学生生活を想い出す度に私を勇気づけてくれます。


 これからは後援会として桃谷高校を微力ながら支援してまいります。どうかよろしくお願い申し上げます。


 


 


 

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